大人の言葉に、子どもは傷ついています|2017/07/09

今日は。もうすぐ夏休みですね。楽しい計画をたくさん考えていらっしゃるところだと

思います。暑さが厳しいので、体調管理をしっかりとなさってくださいね。

 

今日は、二人の生徒さんのことを書きます。

一人は小学3年生、女の子です。4月、新学期が始まって何となく2年生の頃と違います。

大人になっていく過程かと思っていました。何となく元気がない、嫌なことがあるという雰囲気。

 

先週のレッスン中、私が質問したわけではないのですが、「あのね、学校の先生の言葉が

こわいの」と言います。どんな言葉をおっしゃるのか聞くと、「静かにせぇ!!」と怒鳴るように

おっしゃるとのことです。女の先生だそうです。

 

彼女は、お母さんもお父さんも声を荒立てて子どもを叱るということが、ほとんどないです。

でも、わがままに育っているわけでもなく、しっかりといけないことはいけないということが、

身に付いています。

 

彼女は、学校で先生のおっしゃる言葉に、ビクビクしているのかなと思いました。

いろんなご家庭があるので、上品ぶってばかりいられない!!と現場の先生にお叱りを

受けるかもしれませんが、でも、言葉は選んでいただけたらと思います。クラスで彼女一人だけが

嫌な思いをしているわけではないと思います。子どもが委縮することは、成長の妨げになると

私は思うのですが・・・

 

もう一人は2歳になる男の子です。まだレッスンに来て日が浅いのですが、お母さんは、

前に習いに行っていたリトミックの先生が、「静かにしなさい!」と大きい子を叱るような声で、

1歳や2歳さんに注意する、男の子は嫌がって逃げ出してしまい、その教室をやめたとの

ことでした。

 

そこに居合わせていないのでなんとも言えないですが、この男の子はどんなに傷ついただろうかと

心が痛みました。それが顔の表情に出てきているのです。初めての時に私を見る目は、冷たい敵意を

持っている感じがしました。せっかく楽しい音楽なのに、前の先生は楽しみを教えながら、それを

帳消しにしてしまうような言葉・・・もったいないというか、残念に思います。

 

2歳の彼は、少しずつですが、笑顔が出てきました。私に至近距離で近づいて来てくれるように

なりました。お母さんは、私が個人レッスンにこだわる理由を聞きたいとおっしゃって下さり、

同じ年齢でもみんな子どもは一人一人違う。家庭も違う、食べているものも、兄弟も・・・

とにかく環境が違うので、私が考えるに、人生で一番大切な0歳から3歳までは、一人一人を

本当に大切にレッスンしたいですということを、伝えしました。

 

その時の会話のすべてをここに書くことはできないですが、日本はどうしても、抑え込もうとする

教育になっていると思います。一斉にみんなで同じこと!!

でも、3歳までは、もっと子ども自身の自発的なやりたい!!を尊重していいはずです。

 

教室でも、3歳までの生徒へのアプローチ、それ以降、年齢と環境を良く考えて、アプローチを

変えています。同じ年齢のお子さんでも、一人一人にあっているように、レッスンをしています。

 

言葉はとても大切ですね。言い方によって信頼を得る、または失う、紙一重かもしれません。

相手を思いやる気持ちを持って、言葉を選べるようにならなくてはと、二人の生徒を見て、

また改めて肝に銘じた1週間でした。

 

リトミックのページはこちらhttp://hana-musicclass.com/eurhymics

 

ひとりでできたよー3|2017/07/09

今日は。うっとしいお天気ですね。神戸は雨が少ないですが、九州地方の豪雨被害には

恐怖を覚えます。自分たちにも、いつ災害が起こるかわかりません。気持ちを引き締めて

生活をしないといけませんね。九州で被害に遭われた皆さんに、心からお見舞い申し上げます。

 

リトミックステップ4、年中さんの男の子です。リトミック+知育コースを選んでいただいて

います。この日のレッスンでは、数詞、数字、数字と物の数の一致ということを取り入れました。

ニンジンの図案10本分の色塗りを、前の週に宿題として出していました。そのニンジンを

自分でハサミで切り抜き、数詞「いっぽん、にほん、さんぼん」という言い方を、覚えるまで

何回か一緒に言いながら、ニンジンを指さししたり、左手にニンジンを持って、一枚ずつ

机の上に右手で出して並べる、そんなことを繰り返します。

 

写真は、ニンジンに穴あけ、モンテッソーリ法の中の一つです。黙って正座して取り組むことが

出来ています。

 

彼は、「いっぽん、にぽん、さんぽん」、そんなふうに数えていました。正しい言葉を

大人が教えてあげないと、知らないまま大きくなってしまいますね。知らないからダメ

なのではなく、教わらなければ身に付かないです。細かいことなのですが日本語の難しさですね。

次は、数字と物の数との一致です。ニンジンが三本、数字の3をなぞっています。

鉛筆をしっかりと持てるか、握りしめてカチカチに力が入る子、逆にフニャフニャで

力の入らない子があります。それらを見極めながら、鉛筆を持ってしっかりと書けるまでを

レッスンの中でやっていきます。

彼は、鉛筆フニャフニャさんです。ですからすぐに鉛筆で書かずに、なぞり書きをしている

ところです。

 

お習字の先生によると、小さいうちは硬筆ですね。昔に比べると今の子ども達は、びっくりする

くらい鉛筆で書く力がなくて、7Bの鉛筆を使ったりするそうです。そういえば、新学期に文具の

売り場に並んでいる鉛筆がHBやBではなくて、2Bが多く並んでいますね。学校教育のなかで、

推奨されているのかと思っていましたが、書く力がないので、濃い鉛筆を使わざるを得ないと

いうことのようです。

 

それは、リトミックやピアノ、エレクトーンのレッスンをしていても感じます。骨が細く筋肉の

ないきゃしゃな指では、なかなか鍵盤を演奏できる柔軟な指の動きができません。手をよく

使っている子どもと、ゲームばかりしているなと感じる子と、はっきりとわかります。

そしてその手つき、指先の使い方が、学習能力と結びついていることが、だんだんと見えてきています。

 

モンテッソーリ教育は、英才教育ではありません。家庭の中で手を使いましょう、という内容が

本当に多いです。たくさんあるモンテッソーリ教育法の中から、教室でもできて、お家でそのまま

真似していただける事柄を、レッスンに取り入れています。それが、リトミック+知育コースです。

 

子ども達にはみな、教育をしっかりと受けられ、学習が本当に身に付く、そのための生活態度、

生活習慣、お行儀などを口うるさいくらい言っています。すぐにプリント学習などは致しませんが、

自分から学習することが楽しいと思う心を育てたいと、思っています。

 

リトミックのコースはこちら

 

 

頌栄短期大学のオープンキャンパスー2|2017/07/01

阪急御影駅から、徒歩約10分ほどだったと思います。

神戸六甲山ならではの、美しい緑に囲まれた静かな住宅街に、頌栄短期大学はありました。

幼稚園が大学の敷地の中にあり、広い芝生の園庭にはびっくりしました。

 

学生さんの雰囲気がとても良くて、感心しました。学内を案内してくださる学生さんが

いてくださって、「何が見たいですか?自慢の図書館をご覧になりませんか?お時間は大丈夫ですか?」

と、私の要求をしっかりつかもうと質問してくれました。何よりも、自分をしっかり出してお話し

してくれることに、この学校に対する安心感、先生方の行き届いたご指導を垣間見ました。

これは、幼稚園にある本箱です。保護者向けに子育ての本を貸出しているとのことでした。

下に見えるのは草履ですね。この幼稚園の子どもたち、外遊びは草履だそうです。

年少さんと年中さんの教室を、見せていただきました。広い教室、どのお部屋にもピアノが

ありました。キーボードや電子ピアノではないですよ。

 

絵本もたくさん置いてあり、週末には子どもたちが絵本を借りて帰るそうです。

そしてけん玉、使って使って年季の入った本物の木のおままごと道具、とにかく置いてある物全てに

私は、唸ってしまいました。どれも素敵!!どれも本物!!

 

そして外にはたくさんの植物、季節の野菜やお花がたくさんお世話されて、立派に育っていました。

 

もう一度、大学に戻りました。ピアノの自習室を見せていただきました。ここもすべてアップライトピアノ、

グランドピアノが置かれていました。環境としては申し分ないです。

 

それから本当にすごいと思ったのは、図書館です。保育の単科大学ですから、ほとんどが保育に

関係するもの、絵本、紙芝居、保育指導案の作り方のようなもの、教育理論、ありとあらゆる本。

とりわけ関心したのは、世界の民族音楽のCD、わらべうたのCD、もちろんクラシック、こんなにそろえて

置いていらっしゃる!!私が学生になって毎日通いたいと思いました。

 

案内してくださった学生さんは、「みんなここでたくさんの本を借りて読んで、勉強しています!!」

飾らない元気で明るい声でした。本当にいい大学だと感じました。

 

このご時世、短大は・・・と思わず、一度見に行ってみていただきたい学校です。

高校生の皆さんだけでなく、すでに働いていらっしゃる方も、何かをきっと発見できる、

そういうものがたくさんある空間だと感じました。

 

幼児教育のピアノコースはこちら

 

頌栄短期大学のオープンキャンパス!!|2017/07/01

今日は。蒸し暑い日が続きますね。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

 

私は先週の土曜日、阪急御影にあります頌栄短期大学のオープンキャンパスに

行ってきました。

今、高校3年生で幼児教育ピアノコースに来ている生徒があります。

どこの大学を受けようかという相談を受けました。

短期大学が少なくなり、どうしても受験生の目が4年大学に向いていると思います。

しかし、本当に伝統のある頌栄短期大学、入学試験にピアノ実技を課している数少ない

大学の一つです。

 

こちらの大学はピアノ実技に加え、歌の試験もあります。幼児教育の現場を知る者にとっては、

当たり前なのです。ピアノも歌も準備することは、もちろん大変なことですよ。

ですが、それが満足にできない幼稚園、保育園の先生が本当に増えています。それはしいては、

子どもの健やかな成長を保証できないと思わざるを得ません。

 

私のいとこが、何十年も前に幼児教育の道に進みました。受験のために音大の学生さんに

ピアノと歌のレッスンを受けていました。私が教室で、幼児教育のピアノコースをあえて設けているのは、

少しでも現場に出てから使える音楽力を、学生さんや先生方に身に付けてほしいからです。

ピアノ実技がないことが当り前になっていること、それがそもそもおかしいと思うからです。

 

私がオープンキャンパスに参加した一番の目的は、いとこが受験の準備をしたころに比べて、

実技試験問題が簡単になっているからです。

 

大学で音楽担当の先生と40分くらい、お話をしました。入試のレベル、何に重きを置いて

採点なさるか、入学後のレッスンの内容、そして大学の先生が抱えていらっしゃるジレンマ、

問題点・・・私が感じる事と本当に一致していました。

 

短期大学ですから、2年でしっかりと力をつけて、現場に出さなければならない、

先生方のその熱意と焦り、裏腹に学生さんはなかなか現実のものとして、現場で何が必要か

ピンときていなくて、先生方がどんなに説明しても、ピアノと歌の練習が足りないという現実も、伺いました。

 

教室では、この春から幼稚園で働いている4年大学を卒業した生徒がいます。大学に入学して

すぐにレッスンに通ってきました。全くピアノ経験のない生徒です。

今、彼女は週に2回、レッスンに来ています。私もびっくりするほど音楽に力を入れていらっしゃる

幼稚園です。7月、たなばたにちなんだ曲だけで、20曲。とても追いつかないので、少し伴奏を

弾きやすくアレンジしたり、彼女が知らない歌は、私が演奏して携帯電話に録音して帰り、家で必死で

練習しています。昨日も来ていました。暑さと週末の疲れでクタクタの様子でしたが、頑張って

いました。

 

子ども達が過ごす幼稚園や保育園の保育内容に、とても格差が出てきていることを、幼稚園で

働く生徒たちの話しぶりから、うかがい知ることができます。そんなに差があって、本当にいいのか・・・

と疑問に思うことが多いです。

 

どうか、これから幼児教育に進む方も、今、お仕事をなさっていらっしゃる方も、ご自身に

足りないものが直接子どもたちに影響を与えるのだということを、考えていただきたいです。

そして、コツコツと足りないものを埋める努力が、ご自身にとって、子どもたちにとって、

かけがえのない物だということを信じて、頑張っていただきたいです。

 

まだまだ、頌栄短期大学について、お知らせしたいことがありますので、引き続きお読みくださいね。

 

幼児教育のピアノコースはこちら

ひとりでできるよ!!-2|2017/06/15

今日は。本当にいいお天気が続きますね。本来なら5月がこのような

気候で、今年はもうこのまま夏に向かうかと思うほどの暑さでしたね。

でも、朝夕の気温が高くないため、鼻水を出している子が多いです。

皆さんも、お気を付けください。

 

以前にも書きました、「ひとりでできるよ」の生徒です。

今週も、驚くことがありましたよ。

 

教室は、階段を上がって二階にあるのですが、お家から自分で自転車に乗って来て、

お母さんは二階に上がらず、自分だけで上がって来て、チャイムを鳴らしました。

 

 

ご挨拶、出席シール貼り、順調です!!

この作品作りが、宿題でした。カエルさんだけのりで貼れていなかったので、

貼ってしまおうと、はさみとのりの入った道具箱を出しました。自分でのりの量などを加減して、

のりがはみ出すことなく上手に塗れました。

 

生徒は、はさみをじっと見ています。やりたそうです。「はさみを使いたい?」と聞くと、

ニコニコして「やりたい!!」。ほかの生徒にと準備しておいた、数の一致のためのシール切りを、

渡してみました。

 

黙々と、約50枚のシールを切りました。そして、10までの数の勉強ができる台紙に、

貼っていきました。途中で嫌がるかと思い、からだがクネクネした時に「しんどかったら、

続きは今度でもいいよ」といいますと、「最後までやってしまいたい」とのお返事!!

 

結局45分のレッスンの間、年中さんのこの生徒は一度も立ち歩くことなく、

自分の決めたことをやってしまいました。

そして、レッスンが終わる時間、チャイムが鳴ってお母さんがお迎えに来てくださいましたが、

生徒はなんて言ったと思いますか?

 

「なんで来るのよ?」「お迎えの時間だからやん」とお母さん。

生徒は、「自分一人で、下まで降りたかったんだ」と言いました。

 

とても成長したことを、実感しました。生徒はリトミック二年目。毎週、お母さんがいないと

始まらない様子、ベタッとお母さんにくっついていたり、しっかり机に座れたりを繰り返して

いました。集中できる時間も短かったです。

 

でも、先週からすっかり変わりましたよ。「自立」していく過程を見せてくれている感じです。

 

今、話題の日本将棋連盟の藤井聡太さん。モンテッソーリ教育を実践している園で幼少期を

過ごされたとのことですね。教室では、私ができることでモンテッソーリ教育の方法を取り入れています。

先週、今週と「ひとりでできるよ」と成長を見せてくれている生徒のことと関係する、モンテッソーリ教育

について、子育て中のお母さんに知っていただきたいことが、たくさんありますので、次の機会に書きますね。

 

とにかく、この生徒を見ていて、モンテッソーリ教育の目指す子ども、やってみる意欲、

最後まで自分の力でやり遂げる達成感、それが自信につながる、また次に挑戦したくなる、集中力、

そういったことを、実感している毎日です。

 

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みごとな六甲学院総行進!!|2017/06/12

今晩は。梅雨に入りましたのに、カラッと晴れて気持ちのいい一日でしたね。

皆様、いかがお過ごしでしょうか?

 

6月10日、神戸市灘区にあります六甲学院の体育祭を見に行ってきました。

何年か前に、テレビで放送していたのを見ました。お友達の息子さんが通っていらっしゃって、

今年高校3年生、最後の総行進ということで、ご一緒させていただきました。

中学1年生から高校3年生まで、全校生徒が一糸乱れぬ行進で、いろんな形に変わっていきます。

グランドに描き出される絵や図形は、全部生徒さんが考えているということでも、有名です。

中学1年生の小さな体、高校3年生のしっかりとした体、6年間の成長がたくましく見えました。

さて、上の写真は何を表しているでしょうか?

緑色に見えるところは、花と葉っぱ、青色は水を表しています。

男子校なのに、葉っぱやお花とは可愛らしいと思いながら見ていました。

しかし、その意図は「してもらうばかりでなく、誰かを支える人になりたい」ということで、

びっくりしました。

 

「私たちはつい自分のことばかり考え、とてもつらく助けを必要としている人たちのことを

忘れてしまいます。(中略)将来、自分の持っている能力を生かし、全人類の幸福のために

貢献することができますように。」

 

これは、全校生徒代表の生徒さんの言葉です。体育祭のパンフレットには、

「世界各地で紛争が起こり、テロが起こり、世界の平和情勢が

ますます混迷している」とも書いておられ、しっかりと今、世界中で何が起きているかを見極め、

そのうえで自分たちは何をすべきなのか?ということをしっかりと考えておられることが、

強く伝わる、とても素敵な文章ですね。

 

今年の体育祭のテーマは「紡」。「糸を紡ぐとは綿や繭の繊維をほぐして引き出し、それをより合わせて

糸を作る」。「ひとり一人の力が、より合わされ一体となり、観客の皆様を感動させる、より大きな力となる」

というふうに校長先生が書いていらっしゃいます。

 

とても暑い時間帯でしたが、約一時間ずっと歩き続け、誰一人途中でダウンすることもなく、

素晴らしい雄姿を見せてくれました。阪急六甲駅から、上り坂ばかり毎日歩いて上がる、引き締まった

肉体に健全な精神、優しい素直な心、体育祭にお集まりの皆さんも、とてもいい雰囲気の方々でした。

 

教育現場の悪いところが耳に入る毎日、ここにこんな素敵な学校がある、そのことが私は本当に

嬉しかったです。

 

特別に取り上げて申し訳ないと思いますが、幼児教育の現場に進もうとする学生のみなさん、

今一度、今の自分が「先生」と呼ばれるにふさわしい努力を、学習をしているかどうか、

胸に手を当てて考えてくださいね。

 

大学入試科目に、ピアノの実技試験がなくなって何年も経ちます。その結果、子ども達は

どう変わったか、長い間子どもを見ている私には、いろいろなことが見えています。

子ども達にとって、音楽は大切です。歌を歌わないクラスは荒れるという見解もあります。

人生で一番大切な0歳から3歳を受け持つ幼児教育、心して学んでいただきたいと思っています。

 

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歌を歌わない子ども|2017/06/07

はな音楽教室では、幼児教育の現場で働く幼稚園や保育園の先生に向けての

ピアノレッスンに、とても重きを置いています。

 

それは、子どもにとって0歳から6歳、とりわけ0歳から3歳の環境が、とても大切だということを

モンテッソーリ教育から、教えられるからです。

 

今、小規模保育園が増えて、私が子育てをした時代に比べると、本当に様変わりしてしまいました。

悪いように変わったと感じます。その中身については、また折に触れ、ブログに書いていきたいと

思っていますが、ここでは、幼児教育現場での音楽分野の指導が、園によってものすごく

差が出てきていることを痛感する毎日だということを、お伝えしたいです。

 

リトミックに来ている子どもから、その子が通っている幼稚園や保育園での音楽に対する

教育内容が、本当によく見えてきます。レッスンの中で新しい歌を教える時、少し私が歌うだけで、

音楽にあわせて首をうごかし、聴いた歌詞をすぐに歌おうとするのが、今までの子どもの様子でした。

最近では、園の生活の中で歌を歌うことがないというところが、出てきているようです。

それは、私が子どもに園で習ったお歌を教えてと、聞くと返ってくる答えからわかりますし、

レッスンの中で歌に対する興味、取り組み方を見ていると、わかります。

 

本来、この時期の子どもは、少しのメロディーでも、少しの音にでも反応し体を

動かし楽しもうとするものですが、歌嫌いと言いますか、歌えない子どもが出てきています。

 

幼稚園や保育園の先生自身が、ピアノを演奏できなかったら、積極的に音楽を毎日の保育の中に

取り入れようとは、思わないですね。でも、情緒豊かな子どもに育つには、やはり音楽はとても大切、

そのことは脳科学、教育、精神的な育ち・・・いろいろな分野で認められています。

 

「音楽は心と脳を育てていた」という吉井妙子さんがお書きになった本があります。

この本の帯に精神科医、名越康文先生が「音楽は情緒の土壌である。情緒は成長の土壌である。

成長は平和の土壌である。」と書いていらっしゃいます。

 

昨日、中学生が幼児を抱いて階段をあがり、二階から落としたという事件がありました。

なんという事件かと、心が痛みます。いじめ問題も減ることがありませんね。

 

音楽は今、直接、入試などに関係のない科目としてとらえられていますが、実はとても

大切なことだと、多くの方に認識していただきたいと思います。

 

人生の入り口である幼稚園、保育園の先生方、本当に仕事の量はたくさんあって大変だと思いますが、

是非、頑張ってピアノに向かってくださいね。

 

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一人でできるよ!!|2017/06/07

今日は。梅雨空になりましたね。これからは午後のレッスンが始まる時間に、

雨が激しく降らないことを願う日が続きます。

 

昨日、リトミックステップ4クラスの男の子が、「ひとりでできるよ、お母さんは帰って」

と、お家を出る時にお母さんに言ってレッスンに来たそうです。

 

今年3月までのステップ3クラスは、必ずお母さんと一緒にというレッスンでした。

ステップ4クラスに上がったので、私は、いつでもいいので、子どもが

一人でレッスンを受けられるようになったら、お母さんは送り迎えだけでということを、

お話ししていました。

 

ここで、親子関係が見えてきます。無理に「ステップアップしたんだから、一人で行きなさい!!」

というお母さん、いつまでも実は、お母さんが子どもから離れられない・・・

今回のこの男の子は、自分から今日から一人で大丈夫!!とお母さんに話をしたそうです。

 

自立の第一歩。リトミックの目指すこと、モンテッソーリ教育の目指すこと。

大人がその時を待って、待って、子どもから湧き上がる感情!!

「今日から、ひとりで!!」

子ども自身が、そういう気持ちで過ごしたレッスンは、いつもの彼とはまた違った

ちゃんとやるぞ!!という意志が、目の輝きとなって表れていました。

 

彼が、フニャフニャしていたこの一年を思い出すと、微笑みがこみあげます。

成長したなあ・・・これからがまた楽しみです。

 

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クラスコンサート、無事終了です!|2017/05/23

おはようございます。

今日も、いいお天気になるようですね。

 

21日、元町にあるラッセホールにて、第7回はな音楽教室クラスコンサートを無事に終える

ことができました。

一枚目の写真はオープニング、「がっきはいかが」という曲を全員で歌い、踊りました。

2枚目は、小学生によるエレクトーン演奏、3枚目は親子バンドによる「歩いて帰ろう」の

様子です。

 

コンサート直前に気温がグンと上がり、リトミックの演目に参加するはずの小さい生徒さんが、

みんなお熱で欠席してしまい、残念でした。

 

お客様に、コンサートをご覧になった感想をお寄せいただいていました。

どの感想にも、「心温まるコンサート」、「出演者みんなが、家族のような仲のいい雰囲気が

伝わりました」と書いてくださっていました。

 

また、次に向けて企画したいと思っています。ご来場下さいました皆様、本当にありがとうございました。

5月21日、いよいよクラスコンサートです!!|2017/05/19

おはようございます。

本当にいいお天気ですね。私は、昨日は毛布を、今日はセーターやカーディガンを

洗濯しました。

いよいよ次の日曜日が、クラスコンサートです。明日はリハーサルです!!

昨日は、楽器をホールに運びました。運送業者さんも、ラッセホールのスタッフさんも、

本当に力を貸して下さり、うまくいくように一緒に考えてくれます。とても助かります。

 

小学生は、新学期が始まり6時間の通常授業、宿題がとても多く大変そうです。

そんななかでも、コンサートに向けて頑張っています。

 

昨日レッスンに来た生徒は、あまり練習ができていなくて、「どうしよう~」不安が

いっぱい・・・でも、物も言わずに、「もう一度・・・もう一度・・・」

私が何も言わなくても、自分で練習の回数を重ねていました。

 

やる時にやらないと困るんだ・・・一緒に演奏するみんなに迷惑をかける、自分も恥ずかしい!

 

いろんな気持ちが、彼女の中にあったと思います。顔に出ていました!!

こういう経験も、実はとても重要だと思います。テストでいい点数を取るだけでは、

こうした感情は生まれません。きっと彼女は、自分が今、崖っぷちにいることを

よく理解し、やるしかない、参加しないという選択肢はないことを、小さなからだで

受け止めたと思います。

 

今日も小学生がレッスンに来ます。一人は曲が難しいので、本人が納得する出来上がりに

なっていません。私はただ、頑張れというだけ、その姿を黙って見守るだけです。

 

コンサートは入場無料、終演予定は12:30です。

是非、見に来てください!!

 

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