リトミックと知育|2015/11/20
小さいうちに教育を!!という世の中の風潮に合わせて、私がリトミックや知育を
始めたのではありません。長い間、子ども達にかかわってきました。同じテキストを
使っているのに、なんとなく進みが遅い、こちらの言うことが伝わらないということが、
ずっとあります。読書量は減っています。反対に小学校入学前にひらがな・カタカナは
書ける、簡単な計算ならできる子どもが増えています。
でも、その学力は不確かなことが多いということも、生徒と接していて実感しています。
私の育った時代は、自分で考えること、自分で成し遂げることが当たり前でした。
学校の中でも知らず知らず、そういう教育を受けたと思っています。そのおかげで身に
ついたいろいろなことは、古臭いのではなくて、今の子ども達にも必要だと確信します。
そのためには自分でやってみる、成功も失敗も経験する、考えるということを出会う
すべての子ども達に、音楽とともに教えていきたいと思って、知育も始めました。
知育カリキュラムは年齢や個人によって個別に進めていますが、今日は一年生の
女の子です。女の子って、立体のものを考えることが苦手な人が多いと思います。
私もそうでした。積み木遊びはしましたよ。でもその遊びをもう少し掘り下げて
お手本のように作ってみる、ということを2か月かけてやってみました。
できなければ、嫌がるかなと思っていましたが、お手本と自分の作りかけている
積み木を、本当に真剣に見比べ、「こうかな・・」と言って作っては「ちょっと
違うみたい・・・」といろいろと試行錯誤して、最後のお手本にたどり着きました。
とても晴れ晴れとした顔で、「最後まで作れた、嬉しい!!積み木はおもしろいね」
と言って片づけてくれました。
生徒が作る間、私はじっと見ています。よけいな言葉は、はさみません。ただ、
最後の方のお手本はさすがに難しかったようで、少しだけ助けました。本当に少しだけ・・・
それがヒントになって、自分で作りあげました。最後まで投げ出さない、中学生のことを
書いた文章にも出てきていますが、大事なこと、最後までやり抜くということを、
私のところでレッスンする子ども達には、教えていきたいと思っています。