音楽教室における発表会とは・・・|2016/06/07
こんばんは。梅雨入りしましたね。今日は、朝から降ったりやんだりです。
体調を崩されないよう、皆さん、お気を付けくださいね。
クラスコンサートを5月15日に終えて、29日にエレクトーンの生徒が5人、ヤマハエレクトーン
フェスティバル、通称EFという大会に参加しました。コンサートでの曲をもう一度、演奏
する感じで、毎年取り組んでいます。
それぞれの生徒は、自信に満ち溢れた表情で、それほど緊張している様子もなく、舞台を楽しんだ
ようでした。
このフェスティバルは、小学校低学年、高学年、中学、高校、一般と年齢で部門が分かれています。
それぞれの部門で演奏し、審査員の審査により2人が賞に選ばれ、一人は、今月に行われる
一段ステップの高いEFに出場します。
私の教室でクラスコンサートと呼んでいる、いわゆる発表会というものは、とても大切なものです。
誰にとって大切か、それは、演奏する生徒にとってです。その日に向けて何回も練習する、出来上がる
喜び、本番前に緊張から一度、演奏が崩れたりします。リラックスする中でも冷静に自分を見れること、
そして本番、失敗を恐れず演奏を始める、あっ、間違えた・・・でも止まらないで弾き直さないで
前に進む。弾き終えてもまだ、心臓はバクバクしている、なんとか、お辞儀して舞台を下りる。
お客様の拍手を後に、舞台袖で、私にやれやれ、終わった!という表情を見せる。
いろんな気持ちを経験します。学校生活や塾などでは経験できない、だけど自分自身としっかりと
戦って、自らにエールを送り、集中して取り組みます。確実に感じる達成感。これこそがとても
大切です。
今、神戸新聞に有名な進学塾、希学園の園長先生が「受験のココロ」という題で、連載なさっています。
とても面白いです。希学園!!そこの園長先生がどんなことをお書きになるのだろう、一に勉強、
二に勉強とお書きになるのかと、最初にこの連載記事を読むとき、ドキドキしました。
しかし、そこには、私が生徒たちに対して考えていることと、同じことがたくさん書かれてあります。
5月は「達成感がやる気を引き出す」というタイトルです。「大人が、子どもの欲しい物をぶら下げて
それを目当てに、頑張らせようとすることがありますが、これは効果が長続きしない、場合によっては
子どもに間違った価値観を育ててしまう。子どもが正しく成長していくためには、最終的には与えられる
ご褒美ではなく、できる限り自分で自分に与えるご褒美をつくっていくことが、大切」と書いて
いらっしゃいます。
クラスコンサートとエレクトーンの大会に向けて準備し、出場し、無事演奏することができた、
これはまさにこの文章の内容を、実践したものです。コンサートを終えて、すぐにどの生徒も次は
どんな曲を演奏するか?考えています。もう心は次に向かって動き出しています。