ひとりでできるよ!!-2|2017/06/15
今日は。本当にいいお天気が続きますね。本来なら5月がこのような
気候で、今年はもうこのまま夏に向かうかと思うほどの暑さでしたね。
でも、朝夕の気温が高くないため、鼻水を出している子が多いです。
皆さんも、お気を付けください。
以前にも書きました、「ひとりでできるよ」の生徒です。
今週も、驚くことがありましたよ。
教室は、階段を上がって二階にあるのですが、お家から自分で自転車に乗って来て、
お母さんは二階に上がらず、自分だけで上がって来て、チャイムを鳴らしました。
ご挨拶、出席シール貼り、順調です!!
この作品作りが、宿題でした。カエルさんだけのりで貼れていなかったので、
貼ってしまおうと、はさみとのりの入った道具箱を出しました。自分でのりの量などを加減して、
のりがはみ出すことなく上手に塗れました。
生徒は、はさみをじっと見ています。やりたそうです。「はさみを使いたい?」と聞くと、
ニコニコして「やりたい!!」。ほかの生徒にと準備しておいた、数の一致のためのシール切りを、
渡してみました。
黙々と、約50枚のシールを切りました。そして、10までの数の勉強ができる台紙に、
貼っていきました。途中で嫌がるかと思い、からだがクネクネした時に「しんどかったら、
続きは今度でもいいよ」といいますと、「最後までやってしまいたい」とのお返事!!
結局45分のレッスンの間、年中さんのこの生徒は一度も立ち歩くことなく、
自分の決めたことをやってしまいました。
そして、レッスンが終わる時間、チャイムが鳴ってお母さんがお迎えに来てくださいましたが、
生徒はなんて言ったと思いますか?
「なんで来るのよ?」「お迎えの時間だからやん」とお母さん。
生徒は、「自分一人で、下まで降りたかったんだ」と言いました。
とても成長したことを、実感しました。生徒はリトミック二年目。毎週、お母さんがいないと
始まらない様子、ベタッとお母さんにくっついていたり、しっかり机に座れたりを繰り返して
いました。集中できる時間も短かったです。
でも、先週からすっかり変わりましたよ。「自立」していく過程を見せてくれている感じです。
今、話題の日本将棋連盟の藤井聡太さん。モンテッソーリ教育を実践している園で幼少期を
過ごされたとのことですね。教室では、私ができることでモンテッソーリ教育の方法を取り入れています。
先週、今週と「ひとりでできるよ」と成長を見せてくれている生徒のことと関係する、モンテッソーリ教育
について、子育て中のお母さんに知っていただきたいことが、たくさんありますので、次の機会に書きますね。
とにかく、この生徒を見ていて、モンテッソーリ教育の目指す子ども、やってみる意欲、
最後まで自分の力でやり遂げる達成感、それが自信につながる、また次に挑戦したくなる、集中力、
そういったことを、実感している毎日です。
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みごとな六甲学院総行進!!|2017/06/12
今晩は。梅雨に入りましたのに、カラッと晴れて気持ちのいい一日でしたね。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
6月10日、神戸市灘区にあります六甲学院の体育祭を見に行ってきました。
何年か前に、テレビで放送していたのを見ました。お友達の息子さんが通っていらっしゃって、
今年高校3年生、最後の総行進ということで、ご一緒させていただきました。
中学1年生から高校3年生まで、全校生徒が一糸乱れぬ行進で、いろんな形に変わっていきます。
グランドに描き出される絵や図形は、全部生徒さんが考えているということでも、有名です。
中学1年生の小さな体、高校3年生のしっかりとした体、6年間の成長がたくましく見えました。
さて、上の写真は何を表しているでしょうか?
緑色に見えるところは、花と葉っぱ、青色は水を表しています。
男子校なのに、葉っぱやお花とは可愛らしいと思いながら見ていました。
しかし、その意図は「してもらうばかりでなく、誰かを支える人になりたい」ということで、
びっくりしました。
「私たちはつい自分のことばかり考え、とてもつらく助けを必要としている人たちのことを
忘れてしまいます。(中略)将来、自分の持っている能力を生かし、全人類の幸福のために
貢献することができますように。」
これは、全校生徒代表の生徒さんの言葉です。体育祭のパンフレットには、
「世界各地で紛争が起こり、テロが起こり、世界の平和情勢が
ますます混迷している」とも書いておられ、しっかりと今、世界中で何が起きているかを見極め、
そのうえで自分たちは何をすべきなのか?ということをしっかりと考えておられることが、
強く伝わる、とても素敵な文章ですね。
今年の体育祭のテーマは「紡」。「糸を紡ぐとは綿や繭の繊維をほぐして引き出し、それをより合わせて
糸を作る」。「ひとり一人の力が、より合わされ一体となり、観客の皆様を感動させる、より大きな力となる」
というふうに校長先生が書いていらっしゃいます。
とても暑い時間帯でしたが、約一時間ずっと歩き続け、誰一人途中でダウンすることもなく、
素晴らしい雄姿を見せてくれました。阪急六甲駅から、上り坂ばかり毎日歩いて上がる、引き締まった
肉体に健全な精神、優しい素直な心、体育祭にお集まりの皆さんも、とてもいい雰囲気の方々でした。
教育現場の悪いところが耳に入る毎日、ここにこんな素敵な学校がある、そのことが私は本当に
嬉しかったです。
特別に取り上げて申し訳ないと思いますが、幼児教育の現場に進もうとする学生のみなさん、
今一度、今の自分が「先生」と呼ばれるにふさわしい努力を、学習をしているかどうか、
胸に手を当てて考えてくださいね。
大学入試科目に、ピアノの実技試験がなくなって何年も経ちます。その結果、子ども達は
どう変わったか、長い間子どもを見ている私には、いろいろなことが見えています。
子ども達にとって、音楽は大切です。歌を歌わないクラスは荒れるという見解もあります。
人生で一番大切な0歳から3歳を受け持つ幼児教育、心して学んでいただきたいと思っています。
幼児教育のピアノコースはこちら
歌を歌わない子ども|2017/06/07
はな音楽教室では、幼児教育の現場で働く幼稚園や保育園の先生に向けての
ピアノレッスンに、とても重きを置いています。
それは、子どもにとって0歳から6歳、とりわけ0歳から3歳の環境が、とても大切だということを
モンテッソーリ教育から、教えられるからです。
今、小規模保育園が増えて、私が子育てをした時代に比べると、本当に様変わりしてしまいました。
悪いように変わったと感じます。その中身については、また折に触れ、ブログに書いていきたいと
思っていますが、ここでは、幼児教育現場での音楽分野の指導が、園によってものすごく
差が出てきていることを痛感する毎日だということを、お伝えしたいです。
リトミックに来ている子どもから、その子が通っている幼稚園や保育園での音楽に対する
教育内容が、本当によく見えてきます。レッスンの中で新しい歌を教える時、少し私が歌うだけで、
音楽にあわせて首をうごかし、聴いた歌詞をすぐに歌おうとするのが、今までの子どもの様子でした。
最近では、園の生活の中で歌を歌うことがないというところが、出てきているようです。
それは、私が子どもに園で習ったお歌を教えてと、聞くと返ってくる答えからわかりますし、
レッスンの中で歌に対する興味、取り組み方を見ていると、わかります。
本来、この時期の子どもは、少しのメロディーでも、少しの音にでも反応し体を
動かし楽しもうとするものですが、歌嫌いと言いますか、歌えない子どもが出てきています。
幼稚園や保育園の先生自身が、ピアノを演奏できなかったら、積極的に音楽を毎日の保育の中に
取り入れようとは、思わないですね。でも、情緒豊かな子どもに育つには、やはり音楽はとても大切、
そのことは脳科学、教育、精神的な育ち・・・いろいろな分野で認められています。
「音楽は心と脳を育てていた」という吉井妙子さんがお書きになった本があります。
この本の帯に精神科医、名越康文先生が「音楽は情緒の土壌である。情緒は成長の土壌である。
成長は平和の土壌である。」と書いていらっしゃいます。
昨日、中学生が幼児を抱いて階段をあがり、二階から落としたという事件がありました。
なんという事件かと、心が痛みます。いじめ問題も減ることがありませんね。
音楽は今、直接、入試などに関係のない科目としてとらえられていますが、実はとても
大切なことだと、多くの方に認識していただきたいと思います。
人生の入り口である幼稚園、保育園の先生方、本当に仕事の量はたくさんあって大変だと思いますが、
是非、頑張ってピアノに向かってくださいね。
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一人でできるよ!!|2017/06/07
今日は。梅雨空になりましたね。これからは午後のレッスンが始まる時間に、
雨が激しく降らないことを願う日が続きます。
昨日、リトミックステップ4クラスの男の子が、「ひとりでできるよ、お母さんは帰って」
と、お家を出る時にお母さんに言ってレッスンに来たそうです。
今年3月までのステップ3クラスは、必ずお母さんと一緒にというレッスンでした。
ステップ4クラスに上がったので、私は、いつでもいいので、子どもが
一人でレッスンを受けられるようになったら、お母さんは送り迎えだけでということを、
お話ししていました。
ここで、親子関係が見えてきます。無理に「ステップアップしたんだから、一人で行きなさい!!」
というお母さん、いつまでも実は、お母さんが子どもから離れられない・・・
今回のこの男の子は、自分から今日から一人で大丈夫!!とお母さんに話をしたそうです。
自立の第一歩。リトミックの目指すこと、モンテッソーリ教育の目指すこと。
大人がその時を待って、待って、子どもから湧き上がる感情!!
「今日から、ひとりで!!」
子ども自身が、そういう気持ちで過ごしたレッスンは、いつもの彼とはまた違った
ちゃんとやるぞ!!という意志が、目の輝きとなって表れていました。
彼が、フニャフニャしていたこの一年を思い出すと、微笑みがこみあげます。
成長したなあ・・・これからがまた楽しみです。
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