45分間集中!!|2016/07/31
今晩は。毎日暑さが厳しいですね。夏休みに入り、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
昨日、教室の生徒さんと一緒にモンテッソーリ教育法(さくらさく幼児教育のプログラム)
の中のシール貼りをしました。
小学2年生、幼稚園年長さん、年少さんが集まりました。
男の子が年長さん、女の子が小学生です。はじめに両手を使ってシールの貼り方を説明し、
作ってみたい図案をそれぞれが選びました。それから誰も口を開きません。ただただ
作品に取り組んでいました。
正直、びっくりしました。すぐに飽きてしまうだろうか、どれくらい手伝わなければならない
だろうか?と案じていましたから。女の子は本当に45分間一言もしゃべらず、完成した時に
「できた!!」とだけ、言いました。特に年少さんが最後まで頑張ったことには
本当に感激しました。みんな、45分間正座していました。
子ども達の可能性って何だろう?学力低下が言われる中で、その原因は???ということを
よく考えます。一つは生活が便利になり過ぎ、ボタン一つでなんでも片付く、家族みんなが
機械(レンジや全自動洗濯機など家電製品をはじめ、自動鉛筆削りなど)に頼り、自らの知恵を
しぼり工夫することが少なくなった。手を使わなくなったことは、大きな要因だと私は思っています。
本当に子どもの能力は低下したのか?
そんな疑問を突き止めたい、子ども達の力を信じたい、そう思ってこの夏休みには、
モンテッソーリ教育法の中から、できることを実践してみたいと思い、7月に入り準備に
時間を費やしていました。そして昨日の子ども達の様子を見て、大人の責任を痛感しました。
子ども達は、なんでもできます。挑戦することが大好きです。やってみようという意欲を
持っています。大人が子ども達の能力を引き出してやれるだけの準備を、できないでいるのでは
ないかと思いました。
近所の本屋さんには、たくさんのドリル形式の物が並んでいます。お求めになっていらっしゃる
ご家庭も多いと思いますが、買い与えるだけではダメな気がします。昨日、シール貼りの間に
私が子ども達にかけた言葉は、「シールは足りてる?なくなったら教えてね」「きれいに
貼れているよ」。それくらいです。子どもが黙って真剣に取り組んでいるので、私は黙ってじっと
見ていました、寄り添っていました。
全員の達成感にみちた顔、この経験と子どもの心の中に広がったであろう爽快感、それこそを
大切にしていけばいいのではないかと、感じました。
本当によく頑張った年少さんの完成作品です。
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